本書は、コーヒーの嗜み方や道具、歴史を彩る地や人々まで、コーヒーを取り巻く多彩な語彙を、柔らかなイラストとともに五十音順に編んだ辞典です。産地ごとの風土が醸す味わいの特徴や、焙煎機・グラインダーの構造といった、すこし複雑に思えるしくみも、温かみのある図解によって紐解かれていきます。
例えば、コーヒー豆が手に入らない時代の代用品として焙煎され飲まれていた”あずきコーヒー”。カフェインレスで体にも優しいのだそう。他にも、缶コーヒーの歴史や製造方法を深掘りする見開きページなど……。ページをめくるたびに、好奇心が満たされていくのを感じます。
巻末には道具のみが載った索引が用意されており、実用も抜群です。
どこから読んでも、誰かに話したくなるような豆知識でいっぱい。珈琲を愛する人の遊び心として、傍らに置いておきたい一冊です。(今泉)
著者:山本加奈子
監修:村澤智之
発行:誠文堂新光社
サイズ:150mm × 210mm
その他:200P / ソフトカバー