芸人・俳優・漫画家等、じつに多彩な顔を持つ矢部太郎さん。
どんな表現手法を用いても矢部さんならではの味になる、魅力的で不思議な人物。
そんな矢部太郎さんが、ひとり出版社を立ち上げました。
その名も「たろう社」。
第一作目は『光子ノート』という、矢部さんのお父さんであり、作家のやべみつのりさんが描いていた子育て日記です。
誰に見せることもなく、もくもくと綴られた日記はいつの間にか38冊にものぼり、その後40年以上の時を経て太郎さんにより発掘。
描かれる光子さんの日々は、幼く初々しくも、可愛いだけでは収まらないイマジネーションを刺激する魅力的なもので、太郎さんがこれは一冊にせねばと気合を入れたのも納得です。繕い仕事をするお母さんの膝に顔をうずめたり、弟たろうの誕生が楽しみな光子さん、時にはちょうちょになったり、作った工作が貼り付けてあったり…。
巻末には矢部太郎さんの解説漫画も収録。
ささやかな日常が、本来想像に満ちたものであると気付かされ、子供という存在の煌めきが詰まった一冊です。(原口)
著者:やべみつのり
解説マンガ:矢部太郎
装丁:名久井直子
発行:たろう社
サイズ:130mm × 185mm
その他:992p / ソフトカバー / 全ページフルカラー