「ぼくはかたつむりさ。
きょうもあしたもあさっても
ぼくはいつだってかたつむりなのさ。」
当店で開催中の個展「惑星を生きるわたしたちは一粒の光」にあわせて生まれたこちらの一冊。もともとは、ずっしりとした陶板に細やかな絵と文字を彫り込んだ、大きな陶の作品だったのです。アンティークのような色づかいはそのままに、今度は一冊の紙の絵本になりました。
物語に登場するのは、のんびり屋でどこかあっけらかんとしている主人公のかたつむりくんと、そのおともだちのセミくんやケムシくん。特に性格がまったく違うかたつむりくんとケムシくんの掛け合いはとっても愉快。ケムシくんはいつも考えることをやめられなくて、一度考え出すと頭がふうせんのようにぶくぶくとふくれあがってしまうのです。ふたりでチョコケーキとプリンを食べている間は忘れることができますが、食べ終わるとまた元どおり。ケムシくんのそんな不器用さも、とっても愛らしいですね。それにしてもかたつむりくんは、いつだってどうしてこんなにのろのろとしているんでしょう?その理由が、とってもすてきなんですよ。ぜひ、読んでからのお楽しみに。物語のさいごは、かたつむりくんの大好物「おとうさんごじまんの ほうれんそうグラタン」で、おしまい。(藤林)
作:おおつき りこ
デザイン:小河原美波
印刷・製本:藤原印刷株式会社
サイズ:153mm × 219mm
その他:56p / ハードカバー