二十四人の俳人とマンガ家がつくる、新感覚コミック「俳句×マンガ＝俳マンガ」
四人の俳人に季節ごとの担当を割り当て、それぞれにメンバーを集めて吟行句会を実施。その中でできた俳句から季節ごとに選ばれた十六句をつなげて、一つの物語をつくり、春夏秋冬四篇のマンガを制作。時間をたっぷりかけて、丹念につくられた一冊です。
合わせて、参加された俳人の皆さんや、マンガ担当の竹ノ内さん、それぞれの目線で書かれた制作過程のエッセイも収録されていて、これがまた楽しい！俳人の皆さんの人物像が見えてきて、もう一度マンガを読み返してみると、俳句が、情景が、より味わい深くおもしろくなる。なんとなく、俳句って一人で心のなかでこっそり詠むもの、という感覚を持っていた私は、「俳句は人と人とのコニュニケーションの中で創作される座の文学」と書かれている竹ノ内さんの言葉通り、人と人の“あわい”に交わされてこうやって形になるものなんだと実感しました。
俳句とマンガ、人と人、人と季節、本と読む人…この本の中にあるいろんな“あわい(あいだ)”を丁寧にみつめ、「私たちが失わずにいたもの、これからも失ってはいけないものを見出そうと試みました。」という本書は、私たちを取り巻くあらゆることの“あわい”という存在に気づかせてくれました。
四季の折々を、たった五・七・五の句と、一句につき一頁のマンガで綴られた四篇の物語が、思いがけずあらゆる情景と想像を飛び越えて風のように吹き抜けてくる、まさに新感覚のコミック。俳句が好きな方にも、俳句は初めてという方にもぜひおすすめしたい一冊です。
※数量限定、サイン入り／特典しおり付きでお届けします。サイン画は画像と異なる場合がございます。
[マンガ] 竹ノ内ひとみ
[俳句]
春： 池田睡/板倉ケンタ/内野義悠/�睫邨�/西川火尖/松本てふこ/みやさと
夏： 相子智恵/岩田奎/斉藤志歩/西村麒麟/四ッ谷龍
秋： 浅沼璞/ごしゅもり/田中冬生/鴇田智哉/宮本佳世乃/村松麻美
冬： 川崎乃古亭/岸田祐子/三枝ぐ/鈴木牛後/卓鐘/真篠みどり
[装幀] 林琢真、李伊純（林琢真デザイン事務所）
竹ノ内 ひとみ
滔滔舎代表。東京都生まれ。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。イースト・プレスにて漫画家デビュー。主な著作に「のれんをくぐりましょ。」（イースト・プレス）「Re:Fmmily」（ハイトメディア）「Fan des Femmes」（滔滔舎）など。
滔滔舎
https://toutousha.com/
著者：竹ノ内ひとみ
発行：滔滔舎
サイズ：W130mm × H186mm(四六版)
その他：224P / 並製本
