おおきな耳で、人間のさまざまな話に耳を傾けるうさぎ。
誰にも打ち明けられない、暗くてどうしようもない人間の一面は、うさぎがいなければどこへ行ってしまうのか。
鮮やかな赤と銀色の箔押しが映える表紙には、ひそやかに隠れたうさぎの目。
フォークに反射したまなざしに、どこか大切なことが隠されているような、大人に向けた現代の寓話が、特別な装丁で1冊に。
造本は「ドイツ装」が採用されており、背は紙、平は布という、異なる素材を丁寧に継ぎ合わせた、手の込んだ仕立てです。
(原口)
【著者】
井上奈奈
作家。16歳のとき単身アメリカへ留学、美術を学ぶ。武蔵野美術大学卒業。2018年に絵本『くままでのおさらい』特装版がドイツライプツィヒにて開催された「世界で最も美しい本コンクール」にて銀賞を受賞。2021年に作品集となる『星に絵本を繋ぐ』を刊行。2022年『PIHOTEK 北極を風と歩く』にて第28回日本絵本賞大賞受賞。他の代表作に、『ウラオモテヤマネコ』、『絵本を建てる』など。各地で本を作るワークショップを開催。本を建築と捉え、制作を続ける。
著者:井上奈奈
発行:ビーナイス
サイズ:216mm × 128mm
その他:22P / 上製本(ドイツ装)