商品名アンパサンド 第I集 詩的なるものへ 第5号

価格
税込 2,640
(税抜¥2,400

商品番号 b_pub_tok15

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あるテーマをめぐり、さまざまな分野の著述家や芸術家の表現を集め、それらを1つの封筒にパッケージしてお届けする『アンパサンド』。ジャンルに偏ることなく、作品たちが「&:アンパサンド」されることで、新たな発見がうまれるようにとの願いから名付けられた小雑誌です。

第一集のテーマは「詩的なるものへ」。こちらは、封筒入り組立式・全6号でお届けするその小雑誌の第五号。「詩」から「詩的」へ――「詩」とは何かという土壌からは離れて、「詩的なるもの」に愛でられた作家たちの創作品。手に取り触れ読む人々の詩的体験をうながす、回文、手紙小説、創作ノート(ドローイング)、エッセイ、レイヤースコープ(多重する写真と文)、ポエトリ・エフェメラ(オブジェ・写真・文)を「&:アンパサンド」してお届けします。「ポエジーが降ってくる。」――今回も、私たちを「詩的なるもの」という秘密の感覚の世界へ誘ってくれる6名の作家の作品たちを収録。限定特典として、前号に続き「びん博士」の「ボトロジア通信」第四号を付録。触れる者を「新しいセカイ」へと導く稀有な雑誌を今号も存分にお楽しみください。

【Contents】

・創作ノート ー Skizzieren In Schwarz / 大森裕美子
アッサンブラージュやドローイング作品を中心に「もの」をまなざす作家の創作ノート。毎回、違ったテーマ、デザインによるブックレットで展開します。今回は、『Skizzieren In Schwarz』と題した黒によるスケッチシリーズ。

・手紙小説 ― 遠い場所からの手紙・ 逆からの手紙 / BOOKSOUNDS
「手紙小説」なるジャンルを生み出したブックサウンズの本誌六号限定シリーズ。「何者からかの手紙」の配達人として、あなたへの手紙をそっとお届けしています。

・レイヤースコープ(多重する写真・文)― TORUS・ / 村松 桂
写真と文を重ねて完成させる実験的作品形態「レイヤースコープ」。今号も透明のレイヤーを2枚お届けします。封入された景観と綴られた言葉のピースで、またひとつ、写真の世界が更新されます。

・回文―わたしたち、言葉になって帰ってくる ー抄― ・ 星座 / 福田尚代
「回文と美術」を手がける氏の近作回文シリーズを毎号一篇、蛇腹ページとして封入。今回のタイトルは「星座」。コトバを「粒」として、詩的に感知している福田さんにこそ創作できる作品は、まさに「言葉の芸術」といえるでしょう。

・ポエトリ・エフェメラ(写真・文)― INNOCENT V 劫・ / 川添洋司
今回のタイトルは「劫」。川添氏の創作の根本にみられる「INNOCENT」をタイトルとして、彫刻や写真作品と断章を併せて、二つ折りカードとして連載。
また「INNOCENT」とは別に、「Not for Use」シリーズも、「奥付カード 兼 ピンナップ・ギャラリー」として、毎号一点ずつオブジェクトを掲載。

・エッセイ ー 詩的なるものー二十世紀美術家たちの言葉 / 間奈美子
さまざまなアーティストが書き残した「詩的なるもの」をめぐる言葉を集めて綴るエッセイ。「詩とは何か」と問われてきた近現代抒情詩の土壌とは別の場所で、「詩的」とはどういった事象かをじっくりと考察します。

・付録|目録・仕様書・覚書、奥付カード兼ピンナップ・ギャラリー

*本誌は、6号発行を前提として完成する作品を多く含んでおります。
 冊子への組み立て方、シートを組み合わせる楽しみ方など、[目録・仕様書・覚書]からご覧ください。

・初版限定特典チャップブックーボトロジア通信 第四号 / 庄司太一(通称:びん博士)
45年以上をかけて、主に手造りのガラスびんに魅せられて、収集してきたその数は6万本以上。ガラスびんとの出会いからこれまでのこと、びんの詩的世界観を綴ったエッセイを小さなチャップブックにしてお届けします。

【著者紹介】
川添 洋司
20歳で木彫に出会い、リアリズム彫刻を始める。以来、海に流れ着いた生活残滓がある流木を素材にした立体造形や、風化をテーマにした人物彫刻など幅広い作品を展開し、全国各地での個展を開催。また流木、鉄板、砂、土壁などを駆使した舞踏、演劇、音楽の舞台美術にも長年携わる。

大森 裕美子
1987年11月11日小さな実と錆びたワッシャーを拾い 硝子板のうえに配置したことが 「material glance」のはじまり。それ以来 出会い収集し保管してきたさまざまな物質や言葉を配置することをまなざしの訓練として続けている。

福田 尚代
美術家。1967 年生まれ。主な展覧会に「アーティスト・ファイル 2010」(国立新美術館、 2010 年)、「MOT アニュアル 2014 フラグメント」(東京都現代美術館、2014 年)など。著書に『福田尚代作品集 2001-2013 慈雨百合粒子』(小出由紀子事務所、2014 年)、『ひかり埃のきみ 美術と回文』(平凡社、2016 年)など。

BOOKSOUNDS
「何者からかの手紙」の配達人として、あなたへの手紙をそっとお届けしています。 アンパサンド1st.issue では「遠い場所からの手紙」をお届けします。

村松 桂
作家。写真、コラージュ、テキストを主な手法とし、静謐な物語性を秘めた作品を発表。2004年に初個展以降、個展・グループ展多数。主な個展に「Urvan/Ruvan」(2014年・書肆サイコロ)、「FLUCTUS」(2017年・GALERIE KISOU)、「Natura naturans」(2019年・つやま自然のふしぎ館)など。

間 奈美子
言語美術。1994年、未生響名義で自身の詩的テクスト+造本作品を刊行するインディペンデント・プレス「空中線書局」を開設。刊本、展覧会多数。1999年、文学・芸術の作品集の編集から制作を請負う「アトリエ空中線」を設立。長く懸案である詩性論考「Philopiesis」を、当誌に機を得て、「Philopiesis I」として連載開始。

著者:川添 洋司/大森 裕美子/福田 尚代/BOOKSOUNDS/村松 桂/間 奈美子/庄司 太一
編集:間 奈美子
出版社:灯光舎
造本・組版:アトリエ空中線/大森 裕美子/BOOKSOUNDS
サイズ:B5変形 / 165mm
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