著者がこれまで撮り溜めた400店以上の喫茶店の水の写真。その中から厳選した85枚をエッセイとともに収録した一冊です。
おそらく多くの人が写真に収めるであろうクリームソーダやパフェではなく、著者はひたすらに、喫茶店の”水”を撮影し続けます。
透明なコップに入った透明の水は、やわらかな光を纏って、テーブルの上に凛と佇む。どこか、ありふれたはずの光景。けれど、ここに在るのは紛れもなく、たったひとつの奇跡のような記録。
本来であれば、よけられたり、忘れ去られるはずだった存在を独自の視点で掬い上げるフォトエッセイ。(嶋本)
著者:qp
発行:左右社
サイズ:A5判変形
その他:129p / フルカラー / ハードカバー