1967年に芳賀書店より刊行された寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』
初版本のブックデザインは横尾忠則。
寺山修司の文章の合間には横尾忠則のコラージュ作品が多数収録され、ダストジャケットには両面に横尾氏の作品が印刷された文芸書の枠を超えたアートブックともいえる一冊。
寺山没後40年を記念して、文庫版未収録の作品も当時の内容そのままに「TWO VIRGINS」より完全復刻。60年代より復刻した脱体制への勧めなる1冊です。
※本文左頁の上隅にあるカットは、ページをめくっていくとアニメーションのように動くパラパラ漫画になっています。
(原口)
<主な内容>
青年よ大尻を抱け
足時代の英雄たち
自由だ、助けてくれ
不良人間入門
口から出まかせの恋愛論
三文エロイカ
痩せた日本人のための書
行きあたりばったりで跳べ
スポーツ無宿
【著者プロフィール】
寺山修司(てらやま・しゅうじ)
1935年、青森県生まれ。劇作家、映画監督、詩人、歌人、競馬評論家。54年にチェホフ祭で短歌研究新人賞特選を受賞、67年には演劇実験室「天井棧敷」を結成。多岐にわたる独自の表現活動は、日本のみならず海外でも高く評価されている。83年、47歳の若さで急逝。
著者:寺山修司
装幀・レイアウト・イラスト:横尾忠則
写真:吉岡康弘
発行:TWO VIRGINS
サイズ:182mm × 130mm
その他:318p
とじ込み:私自身の私的自叙伝……寺山修司
復刻版特別付録:1967年公演『毛皮のマリー』『大山デブコの犯罪』の復刻チケット付き(リソグラフ印刷)