子どもから大人まで、思い思いに楽しめるオムニバス絵本雑誌「さがるまーた」。
2023年冬に産声を上げた創刊号を見た時は、ページを捲るごとにドカンドカンと衝撃を受けるほどの熱量にびっくりしました。鳴りを潜めて一年、誕生した今号も期待を裏切りません!
年齢も、ジャンルも、国境もこえた23名が集まって出来上がった一冊。それぞれが自由に誌面を遊ぶ。じっくり読みたいページ、可愛さに鷲掴みされそうなページ、異様な不気味さを感じるページ…からくり箱のように開くたびに違う場所に連れて行ってくれます。作家と、携わったスタッフの皆さんそれぞれが「さがるまーた」にじっくり向き合って創られたことがひしひしと伝わって、今回もものすごい一冊が完成しました。自分で描いたり、切り取って遊べるとじこみ付録も。隅から隅まで楽しめる、まさに“体感”する絵本雑誌です。
※誌面修正対応について※
とじ込み付録・ミロコマチコさん作「まんげつおどり」のポスターに修正がございます。
修正版のお渡しについては、大変お手数をおかけいたしますが、書籍に挟み込んでいるご案内用紙もしくは以下からご確認ください。
→『さがるまーた2』に関するお詫びと修正版対応のご案内
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「絵本ってなんだろう?」
こたえはないけれど、この本をめくることで、作家たちとともにその瞬間の身体や気分に合わせて「わからない」とあそび、「きもちいい」と混ざり合えるような、そんな一冊となることを願っています。
誌名「さがるまーた」は、エベレストのネパール語名で、直訳すると「海の頭」を意味します。作家の深い創作の海から、長い時間をかけて生まれる「頭」=作品の姿を山になぞらえ、一冊のなかに、さまざまな山と海をつらねるような気持ちでまとめています。
目次
【表紙】
しんよんひ
【とじこみふろく】
くどうれいん×谷口菜津子 蛇腹絵本 きらきらそれから
ネルノダイスキ 蛇腹絵本 おひるねランドにいこう
青空亭(チャンキー松本×犬ん子)紙工作 水にうかぶ宝船
ミロコマチコ 両面絵本×巨大ポスター まんげつおどり
出口かずみ 豆絵本 ちいさいおじいさんと とりの ひまつぶし
【絵本】
しんよんひ たまご
土屋萌児 のびるひ
高田せい子×はせがわさとみ わたしのりぼん
大森裕子 みりねこ
北林みなみ ぼくのもり
はまぐちさくらこ ぼくのはな
佐藤弓生×町田尚子 かげにひげ
寺門孝之 On Nin おんにん
トーマス・リー チクタクたくはいびんのカメおばあちゃん
マラク・マタール×まつむらまいこ ことり
飯野和好 ふしぎな山の帰り道
ながしまひろみ ねえねえもぐらくん
【作家の海(記事・連動ページ)】
しんよんひ おてがみからはじまるものがたり
くどうれいん×谷口菜津子 それからさんぽ
ネルノダイスキ きみだけの、◯◯ランドをつくろう
土屋萌児 どこまでものばしてみよう!
高田せい子×はせがわさとみ リボンがむすぶ 絵とことば
青空亭 宝船をつくろう
大森裕子 みりねこって?
北林みなみ たからものをさがして
はまぐちさくらこ くうそうえにっき!
佐藤弓生×町田尚子 ひびきあう絵と言葉
寺門孝之 おんにんのはなし
トーマス・リー おくりものをかんがえよう
マラク・マタール×まつむらまいこ いま、わたしたちが えがくこと
ミロコマチコ まんげつのしたでうたっておどろう
飯野和好 帰り道から、おはなしがうまれる
ながしまひろみ ねえねえそれからもぐらくん
出口かずみ 豆絵本のつくりかた
絵本をつくりたい!と思ったら
さがるまーたVol.2 ができるまで/編集後記
さがるまーたVol.1ニュース
ワワワ〜ムくんの ブレイク・タイム 加藤休ミ
発行:講談社
サイズ:W210mm × H258mm (AB判)
その他:137p+とじこみ付録5点