東京・吉祥寺駅北口から徒歩で数分、昭和通りに面したビルの2階にある古本屋「百年」。
アートブックや写真集を中心に、文芸、漫画、児童書、リトルプレスなどを取り揃え、壁面では定期的に展示も開催しているユニークな古本屋。
2024年に『百年の一日』という、店主である樽本樹廣さんの「百年」開店直前の2006年7月から、1周年を迎える翌年8月までの日記を刊行。
本書はその2年目。結婚をしたり、海外に出かけたり、古本屋としてようやく慣れてきた頃の、面白さと困難詰まったもの。また、当時の日記を19年目(2025年時点)となる現在の視点から当時を振り返るミニコメントが小気味良く、来店の少ない日の不安や、当時の会話の記録、時にはミニコメントで本屋の本棚問題を熱く語る場面もあり、思い出したかったことも、思い出したくなかったことも、古本屋としての自身2年目の姿残す1冊です。
(原口)
著者:樽本樹廣
発行:百年
サイズ:105mm × 148mm
その他:168p / 並製本
