わからなくても近くにいてよ、と思う。勝手だろうか。
近くにいてよ、ってまんまJ-POPの歌詞じゃないか。
近くにいてほしい。無理でも、いたいと思ってしまう。
ロマンティック・ラブを地で行く自分、それをつよく求めようとする自分、
相手とどんなふうにどうあることが「いい」ことなのかわからずに、いつも自分ばかりが理解や共感を得ようとする。
(「わからないから」より)
『せいいっぱいの悪口』『みじかい曲』でお馴染みの歌人・堀静香さんの最新エッセイ集が入荷。わかっていたこと、わかったふりをしていたこと、わかりたくないこと。それでも傍に置いていたい、目を逸らせない記憶の断片と、些細な言葉ででゆらぐ機微見つめ、反芻し、紡ぎだす。エッセイ12編と日記を収録。(韓)
著者:堀静香
出版:大和書房
サイズ:B6
その他:272P / ソフトカバー