オリジナル作品のみに限定した、国内最大規模を誇る同人誌即売会「コミティア(COMITIA)」
プロ・アマを問わないマンガ描きたちが自主出版した本を発表・販売する展示即売会として、1984年に東京でスタート。当初は100サークル程度だった規模も開催を重ねる毎に拡大し、今や全国各地で催され、2024年の現在では6000を超えるサークルが参加するというビッグイベントに成長し、漫画を中心とするクリエイターとマンガファンの集合地となっています。
同人即売会とはどんなものなのか、新しい才能を見出し続けてきたコミティアはどのように生まれ成長したのか?
本書はコミティアが発行するカタログ『ティアズマガジン』誌上にて連載された、同イベントの歴史をたどる証言集として、イベントが始まった1984年から現在までの日本の同人誌即売会・マンガ業界・サブカルチャーのあらましをコミティアを軸にして紐解く好評連載を書籍化したもの。
また、『ティアズマガジン136』(2021年6月6日)〜『ティアズマガジン144』(2023年5月5日)掲載の誌上連載全9回に加えて、単行本のみの書き下ろしとなる「2020年〜現在までの証言」も新規収録し、コミティア40周年記念ロゴデザインを担当した、あらゐけいいちさんによるカバーイラスト+コミティアをテーマにした描き下ろしマンガを併録。
同人誌『自分たちのコミティア』に掲載されたコミティア初参加を振り返った作品も再録され、あらゐけいいちさんのファンの方にもおすすめしたい1冊です。
(原口)
文・ばるぼら
ネットワーカー、古雑誌蒐集家、周辺文化研究家。インディペンデントとメディアに関する調査研究を行う。著書に『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』『NYLON100%』『岡崎京子の研究』。共著に『消されたマンガ』『20世紀エディトリアル・オデッセイ』『日本のZINEについて知ってることすべて』などがある。
HP:https://note.com/bxjp/
イラスト / マンガ あらゐけいいち
漫画家、イラストレーター。漫画作品に『日常』『Helvetica Standard』『CITY』『雨宮さん』など。2011年にアニメ化された『日常』は海外にもファンが多く、米中韓独仏など各国で出版されている。2023年に個展『あらゐけいいちの空想と妄想と想像と創造展』開催。近年は自作アニメーションをYouTubeで発表。MV制作、広告や教科書のイラストなど、活動は多岐にわたる。
商品情報 |
著者 | ばるぼら / あらゐけいいち |
発行 | フィルムア−ト社 |
サイズ | 130mm × 188 mm |
その他 | 328p / ソフトカバー |