効率性や規模の拡大を最優先とする経済の在り方、人間ひとりひとりがそれに順応であるよう求められる巨大な社会のシステムに疑問を持ち、新しい生き方を探求する人々の問いと実践の物語を紹介する雑誌『新百姓』。利便性に重心が置かれ益々依存せざるを得ない社会システムの中で、少しだけ視点をずらし、古来からの根源的な営みに焦点をあてていく。日々を生きるうえで大切にしていたい自由さと豊かさについて考えます。
第二号目となる本誌のテーマは「米をくう」。思いがけず米不足が話題にもなった本年。米が育ち、収穫され、精米され、出荷され、炊かれ、食卓に並ぶということ。今じゃ当然と捉えるようになってしまった「稲作」や「炊飯」の楽しみや大切さを取り戻し、これからも安心して米を食べられるシステムの土台を築くことができるのか。『まぁまぁマガジン』編集長・服部みれいさん、稲作文化研究の第一人者・佐藤洋一郎さん、「田んぼからお茶碗までの米のすべてを知りたい」米屋・長坂潔暁さん、「シェア農家」を手掛ける日吉有為さんらのコラムやインタビューを収録。宇宙で米を育てる(!)ための問いと計画、「米をくう」ための身体的な10の型、奥能登の農耕儀礼「田の神様」の話…。文明と物語の視点、デザインと科学の視点、道具と知恵の視点、調和・喜び・からだの視点から「米をくう」行為そのものを見つめ直します。炊きたての湯気を存分に含んだような、叡智とあたたかみに満ちた一冊です。(韓)
商品情報 |
発酵人 | 施依依 |
編集長 | おぼけん |
発酵元 | 一般社団法人新百姓 |
サイズ | 182mm × 242mm |
その他 | 254P / フルカラー |