翻訳家・柴田元幸さんが責任編集を務め、全ページフルカラーのビジュアル豊かな文芸誌「MONKEY」。
国内外の書き手、描き手による毎号創作の実験室のような誌面、第33号の特集は「ニュー・アメリカン・ホラー」。
今号はアメリカの作家・フランス文学翻訳家であるブライアン・エヴンソンとの共同編集号です。表紙はヒグチユウコさんが描いたマントヒヒ。”ヒヒ”とは日本の妖怪”狒々”に由来のあるとのことです。ニュー・アメリカン・ホラーとありますが、列挙だけでは面白く無い。韓国ホラーや、西崎憲さんへ創作ホラーを依頼とあり、此度も柴田さんの遊び心に富んだ文芸集になっております。ランチタイムのお供に、長雨のおやすみに、シチュエーションを用意し楽しむのもよいかもしれませんね。さぁ、今号はどんな世界が詰まっているのでしょう。どうぞお楽しみくださいませ。(原口)
【CONTENTS】
特集 ニュー・アメリカン・ホラー
ブライアン・エヴンソン+柴田元幸 共同編集
Cover Artwork by Higuchi Yuko
猿のあいさつ(柴田元幸)
ブランドン・ホブソン / カエルたちの襲来 / 訳―柴田元幸
タナナリーヴ・ドゥー / ウィンドウの霊 / 訳―柴田元幸 絵―六角堂DADA
ジン・E・ロックリン / ティータイム / 訳一柴田元幸 絵一内田有美
エイドリアン・ヴァン・ヤング / グランドフレンド / 訳―柴田元幸 artwork―POOL
ブレンダ・ペイナード / 放射能者 / 訳―柴田元幸 絵―津田周平
対談 ブライアン・エヴンソン×柴田元幸
ニュー・ホラーの曖昧な輪郭 / 絵―ヒグチユウコ
イ・ジョンサン / 空の紙袋 / 訳―斎藤真理子 絵―大庫真理
西崎憲 / 『魔女の科学』訳者あとがき 絵―加藤千歳
平松麻 / しあわせな会話
トマス・ハーディ / ジョージー・クルックヒル氏の生涯における一事件 / 訳―柴田元幸
坂口恭平 / 雨のからだ
No Music, No Stories / ブレイディみかこ 酔っぱらい / 絵ー長崎訓子
百の耳の都市 / 古川日出男 夫婦善哉 / artwork―*高田安規子・政子 写真―ただ
このあたりの人たち / 川上弘美 円口類ヌタウナギ / 写真―野口里佳
死ぬまでに行きたい海 / 岸本佐知子 東京スカイツリー
DRAGON PALACE TOUR USA 2024 / 文―柴田元幸 絵―きたむらさとし
-スイッチ・パリッシングWEBより