「シュルレアリスム宣言100年」を記念し、エディション・イレーヌより新刊2冊が同時刊行されました。そのうちの1冊が、アンドレ・ブルトンによる『時計のなかのランプ』。本書は、広島への原爆投下から3年後の1948年に発表された、戦後シュルレアリスムを代表するエッセイであり、さらに「世界市民」運動におけるブルトンのスピーチも、本邦初訳として収められています。仮フランス装の深緑色の表紙カバーには、トワイヤンによる装画と金箔押しが施され、エディション・イレーヌならではの瀟洒な造本に仕上がっています。造本設計=佐野裕哉
「…すなわちこの時代に対する憤りである。あらかじめ憤りに息を詰まらせているのでなければ、驚くような真実に目覚めることもできないだろう」
──ジョルジュ・バタイユの書評 (出版社帯文より)