写真家・奥村達也氏が3年にわたり撮影した宮古島の奇祭・パーントゥの写真集。
パーントゥとは、沖縄県・宮古島で毎年秋に開催される神事。全身をキャーンと呼ばれるツル草で多い、「この世の物とは思えない異臭」を放つ泥を纏った姿で村を練り歩き、あらゆる人や物に泥を塗りつけるその光景はまさに奇祭。本書には、泥だらけになった家や車、結界として配置された骨付き生肉、そして体のあちこちに泥をつけながら夢中で逃げ、笑い、泣き、喜ぶ村の人々の姿収められている。(藤林)
「濃密な島尻の人達との交流を交えて捉えられた来訪神・パーントゥと、島の人々の素敵な素顔の数々。
それは閉ざされていく現代の社会を生きる私達にとって開放的で多様な心の在り方を問いかけてくれる。」(ナナクモHPより)