こうしたい、と強く願う。その「現実」。
本をつくり売る、これ以外にお金がまわる術がないという「現実」。
これが「二つの現実」です。
どちらも「現実」であり、どちらか一つの「現実」では事業はなりたたない。
継続はない。一つの現実を否定して採用するもう一つの現実は、
どうしても脆弱にならざるをえないでしょう。
("「おもしろい」をつづけるために"より)
「おもしろい」を絶やさず生みだすための、土壌の耕し方。一度決めたことでも、違和感を感じたら、耳を傾け、ゆらぎつづければいい。
「原点回帰の出版社」という理念のもと、ジャンル問わず幅広い出版活動を行う「ミシマ社」。代表の三島邦弘さんが「ちいさな組織で"おもしろい"をつづけるためには?」という問いを抱え、5年にわたり毎月書きつづけてきたサポーター向けの「非公開のテキスト」を読みかえし、悩み、立ち止まり、ひらめき、気づき、実践したあれこれを収録。自分自身とたくさんの人が行き交う土台のことを理解し、隅々まで気を配り、手をくわえる。そうしてたどり着いた、一般論のその先にある道のりへの小さな記録たちを赤裸々に綴った等身大の一冊。ミシマ社オフィスの雰囲気と重ねてつくられた、寄藤文平さんによる愛らしい装丁も魅力です。(韓)
商品情報 |
著者 | 三島邦弘 |
出版 | ちいさいミシマ社 |
サイズ | 105mm × 148mm |
その他 | 254P / ソフトカバー |