鳥取県東部・因幡の国で1200年以上に渡り生産されてきた因州和紙。この懐紙は、今もその土地で手漉きの伝統技術を守る「和紙工房 かみんぐさじ」を訪問したことから生まれました。
伝統工芸士・岡村日出正さんが漉く「飛龍」という画仙紙には、因州和紙そのものが持つ温かみのあるしなやかさに加えて、機械漉きにはないふんわりとした繊細な手触りが感じられます。イラストは鳥取に縁のあるイラストレーター・西淑さんが書き下ろしてくださいました。印刷は、恵文社一乗寺店のご近所「りてん堂」の村田良平さん。今はもう製造されていない、何十年も前の活版印刷機を使って、一枚一枚刷り上げてくださいました。
一度に沢山できるものではありませんが、鳥取と京都の手仕事が詰まった懐紙です。お茶席だけでなく、ちょっとした物を包んだり、お皿代わりにしたり、封筒や便箋にも。本を持ち歩くように、懐に忍ばせていただけたら幸いです。
※帯の色はランダムにてお届けいたします