本書で登場するのは、長野県の権堂町と西鶴賀町をつなぐ通りで暮らす18人のおじちゃんたち。
冊子制作当時大学生だったタケバハルナさんが、東京から長野に引っ越し、何より強く感じた「街の人たちとの距離感」。商店街を歩けば目に入る、いつものおじちゃんたちと、変わらず在り続ける(在り続けていてほしい)店舗たち。熊のお面をかぶり素顔を明かさないおじちゃんもいれば、兄弟でパン屋を営むおじちゃんたち、ギターを嗜む八百屋のおじちゃん、52年間変わらず麺を打ち続けてきたおじちゃんも…。それぞれが浮かべる柔らかくも気丈夫な表情は、おじちゃんたちがこれまで過ごしてきた時代背景を彷彿とさせます。合間合間に挟まれている、おじちゃんによるQ & Aコーナーもあわせてお楽しみください。
企画、取材、撮影、執筆、デザインまで全てひとりが手がけた、街の人肌を色濃く感じる写真集です。背表紙の詩は詩人・ウチダゴウさんによるもの。