まい朝、四時。ねむい目をこすりながらミルクやさんはでかけます。いつも同じルートで家々を周り、それぞれと天気の会話をし、そして翌日もまた家々にミルクを届けるのです。
日々の途方もなさや、退屈に、なんだかお疲れモードのミルクやさん。そんなある日、ミルク屋さんの運転するミルクやチーズいっぱいのトラックはいつもと違う道へ。気ままに運転して行き着いたのは静かな湖畔でした。「さてと、どうする？」とミルクやさん。少し心配そうな愛犬のシルビアに、「しんぱいするなよ、シルビア」とミルクやさんは呼びかけます。そして、釣りをしたり泳いだり…。
そしてついに、ガソリンが尽きます。そんな所に1台のパトカーがとまります。
「やあ！めっけたぞ。ゆくえふめいの　ミルクやさん！」
さて、街のみんなや所長さんの反応は？

美味しそうなアイスクリーム、豊かな牧草地、満天の星空、小さなお友達、あたたかな人達。
たまには休み休みいきましょう。おとなのみなさんへこそお届けしたい絵本です。

訳は日本の児童文学作家・翻訳家である山下明生が担当。

（原口）