韓国のアーティスト、イ・ランさんと『ぼのぼの』でお馴染みの漫画家、いがらしみきおさんによる往復書簡。
イ・ランさんの著書である『私が30代になった』の帯びコメントをいがらしさんが担当されたことをきっかけとし、イ・ランさんがいがらしさんの作業場を訪れ交流がスタート。意外にも思えて、内なる面を紐解いていくとゆるやかな共通点を持つ二人。お金のこと、神のこと、経済、哲学、映画、家族…。国境と世代を超え、答えのない問いに対し向けられる真摯な眼差し。環境は違えど同じ心情で向き合う細やかな事象たち。過酷で不遇の時代を生きていく中、立ちはだかる様々な苦難と共に交換されてきた書簡には、深い愛と熟慮に満ちた言葉が並びます。装丁はグラフィックデザイナー・惣田紗希さん、表紙の撮影は植本一子さんによるもの。