「豊かになった者はこまっている者を助けないといけない」
国際価格で決まる珈琲豆の価格の下落により、それまでの教育や医療を支えられなくなったアフリカのタンザニア、ルカニ村の人々と「日本の友人たち」との交流と支援。絵本作家ふしはらのじこさんは、産地訪問ツアーとして当地を訪れ、森を破壊しない伝統的な農法によるコーヒー栽培の様子や彼らの暮らしぶりと現地でのあたたかな交流を描きながら、私たちが何を食べるか何を買うかの選択を真剣に考えることが遠い隣人たちの生活を支えることを、子どもたちにも分かりやすい絵本というフォーマットでリアルに伝えます。食べ物を通してつながる世界の人々と実際に知り合うとき、その暮らしを本を開いてすぐそばに思い浮かべるとき、フェアトレードという仕組みは私たちの身近な選択を変えていくことでしょう。(涌上)