20代の頃は東京で都会的な暮らしを送っていた夫妻が、海外の途上国を含め7度の引越しを経てたどり着いたのは高知県の山のふもとでの暮らし。多様な場所と文化に触れるなか、ゼロウェイスト、プラスチックフリー、ギフトエコノミーなどサステイナブル(持続可能)なあり方をやがて強く意識するようになり、その実践を無理なく日常生活に取り入れた暮らしは、著者自身が「自由」で「生きる実感」をもたらすものと語る通り、洗練された心地よさとささやかな日々の幸せに満ちています。肩肘張ることなく、繰りかえす日々の試行錯誤と工夫を楽しみながら「変化のための小さなアクション」を起こすこと。これからの時代を生きるうえでの手引きとなるライフスタイルブックです。(涌上)