「わたしたちの多くは、まわりの世界のほとんどを視覚を通して認識しています。しかし、目にはしていながら、ほんとうには見ていないことも多いのです。」
常に新しく、未知で、一度も同じ動きを繰り返すことのない自然というものに触れたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情。世界や宇宙に感嘆する感性を磨き、その尊さを実感することが、自然や環境を「知る」ことの前提にあると著者は言います。現代写真家を代表する川内倫子による自然への感性をひらくようなイメージとともにあらためて届く、“驚嘆する感性”の大切さを説いた世界的ベストセラーにして、あらゆる世代に向けられたシンプルで普遍的なメッセージブック。文庫オリジナル解説として、福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子ら各界の著述家が本書に寄せたエッセイ「私のセンス・オブ・ワンダー」を収録。(涌上)