樹木は、およそ4億年前から地球上に存在しています。
4億年といえば、かなりの知恵を身につけるのにじゅうぶんな時間。
つまり樹木は、環境に適応すること、生き延びること、繁栄することの達人なのです。(本文)
様々な環境の変化にも臨機応変に応じながら、長い時間を育ち生きる木々たち。自身を守るためにどのような工夫をし、変化を遂げているのか。毛虫に襲われると寄生蜂を呼び寄せるためのフェロモンを放出するニレの木、風に吹かれて曲がって伸びるサンザシ、通りすがりの動物にかじられないよう下部に棘をつけているヒイラギ…。60種の樹木の生態を紐解きながら、生き方のヒントに気づかせてくれるひとつの図鑑のようでもある一冊。
人に溢れた生活に疲弊してしまった方、自然に触れてリフレッシュしたいけれどむずかしい方におすすめします。(韓)