昭和83年から雑誌クロワッサンにて連載された野草料理研究家・甘糟幸子による料理エッセイ集。
100グラム20円のスジ肉料理や季節の珍味筍の皮、子供たちに作るお菓子、仔鹿1頭のいささか残酷料理など、表題の通りまさに「料理発見」。著者が日々の暮らしの中で出会い、味わった感動から紡がれる率直な文章は、料理への純粋な情熱と幸福感に満ち、感覚に従うことの楽しさを教えてくれます。
「真新しい材料に出会うと、体じゅうの神経が活気付いてくる。想像力が湧き上がり、予感に導かれるようにして仕事が進む。忘れていた動物的な感覚がよみがえってくる。」(本文より)
表紙に少ヤケがある他は目立つ難はなく、おおむね古書として標準的な状態です。