ポーランドの児童文学作家・ツェスワ・フヤンツァルスキのおはなしに、デザイナーであり児童文学挿絵画家でもあったズビグニエフ・ルィフリツキが絵を添えたなんとも可愛らしい一冊。本国では「こぐまのミーシャ」で知られるシリーズのドイツ語版です。ドイツ語では「Puschelohrs(ポンポンみたいなお耳ちゃん?)」となるミーシャの小さな出来事が39篇の短い物語に綴られており、そのすべてに添えられたおそろしいほどの愛らしさ、かつ東欧らしい色彩の美に思わず見いってしまいます。ミーシャファンだけでなく、東欧文化やデザインに惹かれる方にもぜひ。可愛らしいシルエットの中の色使いやタッチの洗練は本当に見事です。テキストはドイツ語。背表紙にカスレあり、本体中ほどの上部に変色と多少の波打ち等みられます。それ以外は、おおむね経年を考えると60年代の外国の絵本古書としては標準的な状態と思われます。事前にどうぞご了承ください。