たくさんの人たちに長く愛され続けている仲良しのふたり、がまくんとかえるくん。三木卓さんによって翻訳され、日本に誕生してから50年の時間を経て、『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』の全4作をまとめた大判合本ができあがりました。巻頭には、かれらを古くから見守る三木さんの言葉も。一家に一冊の保存版として、友人への贈りものとしておすすめの一冊です。
ローベルさんの豊かでやさしい人柄が、うれしいです。子どものための絵本は、やがてあらあらしい世界へ出ていく人の見るもので、ローベルさんのような作家の心を読み、味わった体験があると、ひどいことが起こっても、「人生こんなことばかりじゃないんだ。ほんとうはもっとすばらしいこともあって、そっちがほんとうなんだ」と心の中で思うことができるかもしれません。(巻頭「いっしょに遊ぼう」三木卓 より)