燃やすとレモンの香る詩集や毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組など、数々の試みをおこなってきた菅原敏さんの、3年ぶりとなる詩集。移ろいゆく暮らしをやさしく抱き寄せ、季節の情緒を写した詩が月ごとに4篇ずつ収録されています。
カバーを“脱ぐ”とあらわれる肌のような表紙。帯につくられた“小さな海” 。集まったり離れたり、時に反転する文字のレイアウト。見返しや詩と詩の間に挟まれたうす紙の手触り。
表紙を眺め、指で触れる。ページをめくり、詩をなぞる。一冊の佇まいそのものから詩情を感じる美しい造本です。
本の中に隠された電話番号に電話をかけると、菅原敏さんご本人が一篇の詩を朗読してくださる読者特典〔電話朗読室〕付き。サイン本でのご用意です。