『わたしを空腹にしないほうがいい』など、作家として短歌、エッセイ、小説で活躍するくどうれいんさん初の童話。友だちに約束をすっぽかされてカンカンのハルは、「ベーカリーあんぐり」「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書いてあるふしぎな車を見つけます。
ちいさなころから「喧嘩っ早い」と言われてきた著者が、いま一度自身を振り返りながら「怒り」と丁寧に向き合ってできた物語。生きていると「怒り」を感じてしまうことは何歳になったって、ある。時にコントロールができずに他人を傷つけてしまうような、厄介な気持ち。でもひょっとするとその中に隠れているかもしれない、“本当に伝えたかった気持ち”に寄り添う一冊です。
ハルくんのようにプンスカしてしまう日には、さぁ一緒にプンスカジャムを作りましょう。「プンスカプンスコホニホニプクク!」