「ひとりで生まれてきたのに いまは、ふたり / ひとりでいられたのに いまは、ふたり / いつかはひとりにもどるのに いまは、ふたり」
一人から二人へ。繰り返されてきた出会い、そして別れ。いまただこのとき、二人でいるということの奇跡。その不思議さを静かにうたった絵本『ふたり』。甲斐みのりさんの優しいことばと、福田利之さんの美しく可憐な絵が醸し出す世界は、夫婦、恋人、友人、あるいは人間同士でなくとも、誰かといることの儚さと尊さを読む者にそっと思い出させてくれます。日々の暮らしのなかでふとした時にめくりたい、そんな一冊。一人でいるときも二人でいるときも。新しい生活を始める人への贈り物としてもおすすめです。
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