2020年、設立から25周年を迎えたファッション・ブランド minä perhonen（ミナ ペルホネン）。時の経過により色あせることのないデザインを目指し、想像を込めたオリジナルデザインの生地による服作りを進めながら、インテリアファブリックや家具、陶磁器など暮らしに寄り添うデザインへと活動を広げています。
「さざ波」と名付けられた本書は、「思考し、芯を持ちながらも日々にそっと穏やかで温かな思いを添えるものでありたい」という本ブランドのデザインの在り方を伝えるボリュームたっぷりのビジュアルブック。身に纏われた衣服の美しさを示すファッションフォト、着続けられることで新たな気配を漂わせる衣服のストーリー、色や形もとりどりのテキスタイルとその原画、代表であるデザイナー皆川明による日々の草稿、テキスタイルをつくり製品を生み出す工場での制作風景など、ミナの歩みとそのスタイルや思想を総覧的に収めます。
2色刷りのクロス装で金の箔押しの意匠を施されたカバーデザインなど、内容に相応しい美しい造本も魅力です。ブックデザインは、サイトヲヒデユキ。出版はアメリカの Rizzoli New York より。ミナ ペルホネン制作の日本語対訳冊子付き。