フランス人フォトグラファー、ヴァンサン・フェラーネ(Vincent Ferran?)による作品集。芸術学校に在籍する学生の大半が女性でありながら、芸術分野で活躍している女性アーティストは少数派である現在。その事実と向き合ううえで、パリの女性アーティスト17名をそれぞれのスタジオで撮ったシーンたちをまとめた一冊。アーティストにとってアトリエは単なる仕事場ではない。極めて親密かつ複雑な性質を帯びた特別な空間で、彼女たちが創作に没頭するひたむきな姿、そして制作途中の作品に息づく何かが生まれる瞬間をファインダー越しに見つめ、その距離感を探ろうとしています。本書において、彼女たちが女性であるということは、幾多ある要素のひとつにすぎないのではないでしょうか。
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