おいしい料理は道具から。そう語るのは創作野菜料理家の宮本しばにさん。羽釜、すり鉢、鬼おろし…ひとつひとつ向き合えば台所は遊び場のように愉しく、料理の幅も広がるもの。道具と料理のおいしい関係をさぐる内に出会った日本の台所道具を、本書では丁寧に紹介します。ほわほわ上がる湯気が安心感を伝える土鍋、「塩ひとつまみ」の手加減を損なわない、サラサラな状態に保つ塩壺、豆や茶葉を煎り、香りを聞くのが楽しい焙烙。それぞれに役割があり、使いこなすうちに頼もしい相棒とも言える存在。それらを使った24のレシピもあわせて収録しています。すでに道具はあるけれど、使いこなせていないという方にもおすすめ。道具を理解することで、レシピを辿るだけではない、調理の自由さを実感頂けることでしょう。