表紙がふたつ、奥付もふたつ。表も裏もない風変わりな絵本。そのまま見ても何の絵かよくわかりません。付属している銀紙を円筒状にして、ページの中心に置くと…、なんとその筒に絵が浮かび上がるのです。画家・安野光雅がアナモルフォーシスという遠近法による技法を駆使して作りあげた一冊。片方の表紙からは大文字、もう一方からは小文字。ページごとにアルファベットとその文字の頭文字から始まる絵が描かれています。数学や化学的要素を絵本に取り入れる安野さんの仕掛けが存分にお楽しみいただけます。
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