製本会社、出版社、私たちの読書生活を支える職人や、本好きの有志によって構成される〈本づくり協会〉。失われつつあるという伝統的な手法による活版印刷や手製本などの本づくりにかかわる技術と文化を伝えるべく、ワークショップや勉強会を主宰する彼らの取り組みを記録した冊子がこちら。vol.2の特集は「言葉と文字と本の関係」です。詩人谷川俊太郎さんの一篇の詩のためだけに、書体設計士の鳥海修さんが文字を一から生み出すという、本好きにとっては夢のような企画を追ったドキュメンタリーや、「一冊の本を売る本屋」としてスタートした銀座・森岡書店で売られた一冊の詩集の話など、いつも私たちの傍にある本の少しだけ内側の世界を覗き見ることができる内容に。