鹿児島、香川に続いて、今回案内するのは岡山県。既刊は編集者・岡本仁さんの単著でしたが、本作は、音楽家の坂口修一郎さんも案内役に加わります。というのも、岡山に通うきっかけをくれたのは坂口さんなのだとか。彼が面白い仲間を繋ぎ、その土地の知見を広げてくれたそう。そんな彼らが作った本に掲載されているのは、気の置けない友が教えてくれるような、本当に居心地の良い場所。
大原美術館など定番スポットも踏まえつつ、喫茶店や洋食店、はたまた移動式ホットドック屋さんなど、その町に根付いたお店たち。美味しいコーヒー店には美味しいカレーが似合う、と本文にありますが、派手さはなくとも必要とされている場所が多数掲載された、信頼に足る一冊です。