巨人・小松左京が60年代最後の年に発表した日本の近未来予想図。20年後30年後には日本はどうなる?東京はもとより関西、四国、北陸など地域ごとにその千里眼ぶりを発揮しバラエティに富んだ予想、いえ予言を発動する様はさながら自身のSF小説を読んでいるような気にさせられるスリリングさ。過去から見た未来もすでに遠い過去になり、現在もまたやがて過去になり…。真鍋博による装丁と挿画が独特の雰囲気を醸し出し、昭和の時代には多く出された未来予想本の中でも異色の名作です。経年による小口の細かいシミ、ビニールカバーの変色、若干のページの綴じの甘さ等はありますが、目立つ大きな難はなく、おおむね古書として標準的な状態です。
商品情報 |
著者 | 小松左京 |
発行 | 読売新聞社 |
サイズ | 130mm x 180mm |
ページ数 | 334P |
その他 | ソフトカバー(ビニールカバーつき) 、1969年初版 |