左京区は浄土寺にあるおなじみ「ホホホ座」が、京都に住まい京都でカフェを開く女性店主に丁寧に聞き取りをした異色のインタビュー集。「なぜ自分のカフェを開いたのか?」まずそのシンプルな問いに答えるは、7店の個性的な店主たち。それぞれの人生があり、それぞれのお店観があり、そしてそれぞれに様々な客が集う。「衣食住」そのすべての要素が入った「カフェ」というものの魅力と魔力が、この一冊には詰まっています。カフェがテーマではありますが、すべての商売や仕事というものについても深く考えさせられ、そして「女と仕事」をテーマにしたある種フィールドワークのような本にもなっているのが面白いところ。同時にカフェを通じて知る京都の街めぐりにもなっていて、色んな観点から多様に楽しめる一冊でもあります。写真よりも手描きのイラストを主体としたページデザインも素晴らしく、随所にちりばめられた遊びごころも読んでいて楽しい。吉本ばななによる寄稿、そして店主たちへの「30の面倒な質問」アンケートなど、最後の1ページまで読みごたえのある従来にないカフェ本です。
商品情報 |
文と絵 | ホホホ座 |
出版社 | 小学館 |
サイズ | 188mm × 265mm |
ページ数 | 89P |
その他 | ハードカバー |