ピエール・クロソウスキーによる倒錯した夫婦関係を描く問題小説であり、宗教と哲学にも深く触れる謎めいた書。1954年の発表当時から物議をかもし、形を変えて版を重ね続けてきた本作ですが、こちらは60年に刊行された邦訳初出の版です。遠藤周作、若林真訳。暗示に富んだ装幀には宇野亜喜良。本体表紙にも黒地に金の美しいデザインが施されています。函下部に一部ちいさな破れあり、ほか紙の黄ばみ等はありますが、その以外は特に目立ったダメージはありません。
著者:P.クロソウスキー / 出版社:河出書房新社 / 135mm × 195mm / 239P / ハードカバー(函装) / 1960年初版 / G