メキシコの美術展「memoria del tiempo(時の記憶）」のポスターで、写真家Romualdo Garcia（1852-1930）の写真が使用されています。メキシコでは、洗礼は受けたけれども、十分に生きることなく亡くなってしまった幼児の葬儀のとき、生まれた証を残すために、死亡した子をきれいに飾って写真を撮ったり、絵に残したりする習慣があります。このように生まれてまもなく死んでしまった子供のことを「アンジェリト（小さな天使）」と呼び、罪を免れ、天国へ行く子供の純白さという意味を指しているのだそうです。このポスターは、このアンジェリトを撮影したものです。Romualdo Garciaはメキシコの19世紀後半から20世紀初期に活動した写真家で、Guanajuatoにスタジオを構え、そこに訪れる様々な社会階級の人たちのポートレートを撮り続けました。19世紀末パリで開催されたコンクールでブロンズ賞を受賞して国際的に認められたにもかかわらず、一度も自分の生まれ故郷から出ることはなかったそうです。こちらはヴィンテージにつき現品限り。予めご了承の上お求めください。

商品情報

530mm x 734mm / 年代：不詳 / 国：メキシコ