ドイツから届いた愛らしい写真による猫物語。一冊まるごと一匹の猫だけの本にしたかったと著者が言うように、ビルという名のシマシマの子ねこの生活を誕生から成長まで追ったユニークな内容です。父猫と母猫、そして人間におもいっきり愛されて育つビルの表情の素晴らしさ。全編モノクロのみですが、その陰影に富んだ写真の味わい深さは、60年代、かつ旧東ドイツの発行であることを考えるとより魅力に満ちたものにうつります。ダストジャケットに一部小さな破れあり、それ以外は古書としておおむね普通の状態です。
著者:R.R.Vetter / 出版社:Ziemsen Verlag / 172mm × 235mm / 128P / ハードカバー / 1968年初版 / G