裏千家の老分を務める茶人の長女として誕生し、高等女学校卒業後、アメリカ経由で渡独、デッサウ・バウハウスで造形を学び、1930年代に帰国後テキスタイル・デザイナーとして教鞭をふるったモダンガール山脇道子。彼女が綴る、デッサウでの授業内容、来フスタイル、カンディンスキーら教師たちとのやりとりなどなど、普通のデザイン書やバウハウス関連書では決して語られることのなかった視点で、その内部を紹介した第一級の資料であり、貴重なカラー図版も満載の1冊です。バウハウスを知るためには欠かせない副読本となるでしょう。特に目立ったダメージなく良い状態です。
著者:山脇道子 / 出版社:新潮社 / 185mm × 235mm / 152P / ハードカバー / 1995年発行 / G