画家・金井久美子さんと、小説家・金井美恵子さん姉妹によるエッセイ集。雑誌「天然生活」の人気連載が書籍化された、「たのしい暮しの断片」に次ぐ第二弾となります。
日常の小さな出来事を捉えて綴る美恵子さんのエッセイは、軽妙洒脱まったく飾らないエスプリの効いた文体が小気味よく、若い世代には馴染みのない言葉、言い回しも、年上の淑女の美しい所作を見て抱く憧憬、そのもの。妙に乙女心をくすぐります。
カラーで収録された姉・久美子さんの絵画やコラージュ作品が添える彩りにもときめいて、まるでお洒落な映画を見ているよう。本を手元に持っていることが嬉しくなる一冊。
＜目次＞
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木のヘラが台所に再び参加する / 手芸と手すさび / 白髪交りの思い出 / 季節のおやつ / 肥満と反省 / ジンジャーシロップと甘酒 / 時間のかかる買物 / ファム・ファタル、オム、ファタル？ / 運命の男、スクリーンの中の、 / 輝く瞳と頬 / ユニバーサル・デザインとトースター / 命あっての…… / 家にいるとおきること / 心地よい場所 / スイート・コーンとトウキビ / 猫たちは記憶の中を生きる / シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない / 黒トラ猫の冒険 / 迷信について / 杏のはなし / 花を買う、花を飾る / 花と帽子、造花の花輪 / 梅とシロちゃんのこと、あるいは善良な化猫 / 田舎を楽しむ / お盆と怪談映画 / おそろいとおさがり、はぎれ細工 / イモ・タコ・ナンキン / ダーちゃんと種 / ミツバチのささやき / 新しい冷蔵庫を買う
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和紙と千代紙 / 居心地が悪い / 一枚の布の展がり
あとがき
