竹、木、ガラス、和紙、陶磁器などさまざまな素材の持ち味や特質を生かし、人々の"手仕事"を通しつくられる伝統工芸品。
いくつもの手が加わり、何度も懸命な努力と技術が重なり合う。削られ、磨かれ、叩かれ、整えられたその作品の輪郭は、人の手の持つ深い温度を纏います。華美な装飾を削ぎ落とし、ミニマルな美しさを保ったまま在り続けるその姿には、これまで軌跡を築いてきた職人たちの真摯な眼差しを感じることも。本書はそんな工芸品たちが生まれるまでの背景や裏側を記録し、撮影・紹介したアートブック。企画は、クリエイティブディレクションをはじめ、プロダクトやインテリアのデザインなど多岐にわたり活動の場を広げるデザイナー・寺内ユミさん。
曲げわっぱ、桶細工、有田焼のタイル、錫細工、デニム、京指物…。作品が生まれたその土地と、工房を辿る旅。およそ3000キロ以上にも及ぶ道のりを、フォトグラファーやプロジェクトエディターの方々と共に巡り取材・撮影されています。本書の袋綴じの部分は上開き仕様となっており、メモやカードを差し込み、ポケットのようにご活用いただけます。長くじっくりと継がれていく日本の繊細な美しさを存分に追体験できる、作品と職人、その本質とのあいだにある"対話"を丁寧に映し出した一冊。(韓)
商品情報 |
企画 | 寺内ユミ |
プロジェクト編集 | 松浦麻沙子 |
写真 | 越谷喜隆 |
サイズ | 210mm × 275mm |
その他 | 184P / コデックス装 / ハードカバー |