もちろん、その日日記に書いてあることは、ある生活のほんの一部に過ぎない。
嘘が混じっているかもしれない。虚実や真意は、確かめようがないと思う。
でも楽しいのだ。日記を書くために生きていると言ったら浅はかに見えるだろう。
そんなの別になんだっていい。今は生きていて、ひたすら日記をつけている。
(「ささやかな日記論(B面)」より)
日記文化への興味を持ち、東京・下北沢にある「日記屋 月日」でディレクターを担当している蟹の親子さんによる日記リトルプレス第二弾。
毎日欠かさず記し続けてきた、2022年1月から12月までの日記を収録。淡々と過ぎゆく日常の中で抱くさまざまな感情、ふとした気づき、目にした人々のこと、日々口にするごはんのこと。平たく言ってしまえば「知らない一個人による日記」なのですが、そんなことがあったのかと寄り添ったり、自分自身の日々とも照らし合わせながら読み進めてみると、底知れない安堵感と共に、ひとつの文通を交わしているような気持ちにつつまれます。(韓)
商品情報 |
著者 | 蟹の親子 |
サイズ | 105mm × 148mm |
その他 | 493P / スピン付き |