高知の山のてっぺん、谷相に暮らす布作家・早川ユミさん。
春・夏・秋・冬と暦とともに姿を変えゆく畑と向き合いながら、早川さんが行っている手仕事を紹介した「ゆみこよみ」、それぞれの季節に出会う野菜たちを存分に活かしたレシピを31点収録。にんじん葉のチヂミ、北京風餃子、玉ねぎラーメン、カリフラワーのフライ…。土があり、種をまき、育った野菜を大切にいただく。「たべる」こととは、常におおきな循環の輪の中にあり、自身のからだに様々な生きものが絶えずに入っては入れ替わっていくことである、ということに改めて気づくきっかけを与えてくれる一冊でもあります。
受け継がれ、循環していく台所道具の話や、 愛用する調味料について、茶摘みと紅茶や梅干しの作り方、早川さんが24年間寄り添い続けてきた畑と田んぼの紹介も。180度開くコデックス装も魅力的です。