あるひ、あるあさ、あるときに、"おおきい まさかりどん"がやってきて、おおきな太い木を倒してしまって、さあたいへんです!
たまげた"よきどん"や、びっくりした"ちょうなどん"など、日本の昔からある道具たちが次々とやってやってきます。そして、そうしたさまざまな道具たちが、倒れた木に集まり、切ったり削ったりして椅子やピアノを組み立てていきます。調子のいいリズムにカラフルな絵、聞きなれない珍しい道具がたくさん登場します。それは大工道具にとどまりません。おおぐち ばさみがやってきたと思うと、おすましはりさんや、おしゃれいとさんに、いじわるゆびぬきさん、みんなで素敵なドレスを仕上げます。さて、この素敵なドレスを着るのはどんな方なのでしょう。ねじやらばねやらぜんまいやらが集まってきて…
作者のかこさとしさんは東京大学工学部卒業です。現実で行う順序や必要な道具をやさしくチャーミングに描き、"もの"と"しくみ"を伝えます。(原口)