伝える、食べる、学ぶ、旅をする、日本を感じる。その土地に長く続く「こと」や「もの」をその土地に暮らす人とともに伝える、ナガオカケンメイ率いるD&DEPARTMENT PROJECTより届いた一冊。
本書は、昨年12月初めより、東京・d47 MUSEUMにて開催中の「LONG LIFE DESIGN 2 祈りのデザイン展 -47都道府県の民藝的な現代デザイン-」（2021年2月22日に終了）の公式書籍となります。
「作為的」ではなく、「祈るような澄んだ心」で一点ものの芸術作品ではない「適度に量産された」ものに宿る美しさについて。本来の民藝運動にあることを感じられるものや食品、プロダクトデザイン、ランドスケープなどの「現代的な民藝デザイン」を、ジャンルを横断して47都道府県から1つずつ選び、ナガオカケンメイの考察とともに紹介しています。
日本各地にある「どうしてか分からないけれど、心惹かれる適度に量産されているもの」。
民藝思想の中で柳宗悦が特に強調する「直観」で選び、それらを並べ、ナガオカケンメイがひとつひとつ、その理由を探っていきます。
自動車メーカー、マツダのデザイン本部・田中秀昭さんによる「祈るような」ものづくりについての寄稿や、芹沢�げ陲気鵝�棟方志功さん、柚木沙弥郎さんら民藝作家によるグラフィックデザインの紹介なども掲載。倉敷本染手織研究所が手がけた、手に馴染む表紙デザインも魅力的。
