空の魚を釣り上げた兄弟。上の階に住むワニ。人間を訴えたクマ。遠い時間を超える犬。病院の白いフクロウ。カエルに姿を変えた重役たち。
ショーン・タンによる、さまざまな動物たちと人間が繰り広げる25の物語と絵。200ページを超えるボリュームで描かれた空想の世界。都市と野生動物たちの奇妙な組み合わせがSFチックな魅力を漂わせる一冊です。(ショーン・タンは学生時代SF雑誌で活躍していた。)文字の無いグラフィックノベル『アライバル』などで知られる奇想の絵本作家、ショーン・タン。白昼夢のような、途方もなく遠いどこかを思わせる世界。不可思議で、どこか懐かしい数々の作品たちはたくさんの読者を虜にしてきました。今回の翻訳も、もちろん岸本佐知子さんが手がけます。